小関越え

「小関越え」
山科から大津まで抜ける小関越えを歩いてきました。東海道の逢坂越えの北側にあって北国街道(北陸道)の一部で三井寺の参詣道でもあります。逢坂の関を越えるのを大関というのに対して小関越えと言います。
山科駅から旧街道の山科地蔵前を通り四ノ宮から疎水沿いに歩くとすぐに大津市の看板。少し山道を歩くと峠の地蔵さんで車道と合流、あとは下るだけ。浜大津までトータル約1時間半、帰りは京阪電車で山科へ10分。JRなら5分

酔芙蓉

「大乗寺」
山科の日ノ岡たりの旧東海道の道に大乗寺という酔芙蓉の寺があります。もともと廃寺であったこの寺を、平成4年頃に新しく来られた住職がツルハシ一本で参道造りから始めて酔芙蓉を育てて、現在は約1000本以上もの木があって今満開です。
酔芙蓉の花は朝の咲き始めは白色で、午後になるとピンク色になり、夕方には紅色になります。時とともに色を変えてゆく様を、人が酒に酔って赤くなってゆくようだということで、この名がつけられたようです。一日で散ってしまうといわれているのですが、翌日も咲いているそうですので、一本の木に三色の花がいっしょに咲いているのも見られます。
芙蓉は7月から8月あたりに咲きますが、その変種の酔芙蓉は少し遅く9月から10月ごろに咲きます。芙蓉は一重なのですが、酔芙蓉はほとんどは八重の花です。
こんな芙蓉の花は平安時代から観賞用に栽培されていたようで、与謝野鉄幹も「白き芙蓉 赤き芙蓉と重なりて 児のゆく空に 秋の雨ふる」と歌っています。石川さゆりの「風の盆恋歌」の一番の歌詞にも「蚊帳の中から花を見る 咲いてはかない酔芙蓉・・・」とあります。

アサギマダラ

謎の蝶「アサギマダラ」
知り合いり合いに美しい蝶「アサギマダラ」に非常に詳しい女性がいて、先月末からグループLINEで話題になりました。先週ごろに北陸を旅立ったようで、今週辺りは京都で見られるのではないかということでした。秋の七草にもある藤袴の密を吸って毎日南百キロも旅をして南の島へ、最終的に何千キロも飛んで沖縄や台湾や香港などまで行くそうです。ステンドグラスのようなきれいな翅ですが、か弱そうなあの体でよくそんなに飛べるものだと思います。
京都では藤袴が咲いている植物園や蘆山寺などに来るとか。今日は藤袴がたくさん咲いている寺町の「革堂」を覗いてみると2頭がヒラヒラ。慌てて駐車場に車を入れて写真を撮りました。動画もかなり頑張ってみましたが動きが早く他のカメラマンもおられるのでなかなか上手く撮れませんでした。